地下水位低下工法(ウェルポイント工法)
ウェルポイントと呼ばれる給水装置を地中に挿入して、小さな井戸のカーテンを作り真空の力(大気圧)を利用して地下水を吸引することにより、掘削等の作業を容易にする工法です。
ウェルポイント1本あたりの揚水能力が小さいため、1~2mの間隔で掘削領域外周に設置します。揚水された地下水はヘッダーパイプを通ってウェルポンプに集められ、渦巻きポンプで排出されます。真空ポンプによってヘッダーパイプ及びウェルポイント内の空気を排出し、これによって生じる大気圧差(1気圧相当)を利用するので、理論上はー10mの水位低下が可能ですが、実用上は配管及びポンプなどの損失、また空気吸引などによる気密度の低下により5~6m程度での運用となります。
ポイントの設置はウォータージェット工法で行うのため、レキ層などには先行削孔等が必要な場合もあります。